海外に住んでいますとね、何だろう、こう、諦めという気持ちとは
少し異なるのだけれど
「いろいろ、しょーがないんだよね」
と、自分を納得させるべき場面に、時々、遭遇するのよね。
例えばね、日本人スタッフが所属してる会社という事が明らかなレストランや
小売店に行った時にね、怪しい日本語表記の何かがあったら
「日本人が居るんだもの、チャチャチャって訂正したらいいじゃん」
かつてはそんな風に思っていた自分も確かにいました。
でも立場が変わり、自分が小売する立場になってみて、思いましたよ。
「分かっちゃいるけど、いろいろ、しょーがないんだよね」と。
怪しい日本語か書いてある商品とか、自分のお店で扱いたくないわ~と
思っていても、そうばかりも言っていられない事もある。
それは、きっと、小売りの立場でなくとも、卸さんや生産者さんの
立場でもきっと同じなんだろうなと。
下の写真は今日、初めてとってみた焼海苔。
万が一の場合に備えて、仕入れ先をいくつか探しておいた方がいいかなと
思う商品は現商品に加え、候補商品を少量取ってみる。
卸さんの料金表は、ブランド名や生産者名、原産国などが記載されていない
場合も多くて、実際、仕入れてみなければわからない事もたびたび。
今回は焼海苔。試しに少量、いつもとは違う卸さんから取ってみた。
右上の緑で囲った部分は、我々日本人でもほぼスムーズに読めるけど
その下の紫色で囲った御注意部分ね、これ、慌てて付け加えたんですかね。
乾燥剤入ってるけど、誤って食べないでね!という注意書きですよね。
これね、外資企業で日本語説明文校正経験したことある人ならわかると思うけど、
外部の校正人にお願いすると、文の最小単位というのがあって、それ以下の
文だと割高になるという事情もあったりするわけで、なかなかね、
外国語表記で商品をビシッと決めるって、簡単な事ではないわけですね。
まぁ、それでも、商品化しちゃうところが、チューゴクさまと言えば
チューゴクさまであるわけですが、その勢いね、ビジネスでは時には必要だと
はい、近頃は、そう、思えるくらいになりました。
そして、その誤りだらけの日本語表記の商品が自分らのお店に並んでいても
「分かっちゃいるけど、いろいろ、しょーがないんだよね」と
思えるようにも、なってきました。
それにしても気になる部分は、プロにお願いしたであろう緑囲み部分の
「お」の字が小さくなってる部分よね。それに加え全体的な言い回しも、こう
何となく我々と異なるというか、特にわざわざカッコつけて説明している
(クルマエビの兄弟)って部分ね、そこは詳細いらない気がするわよね、
小エビでいいだろ、小エビで。と、いう事で、日本語上級者の誰かが
校正したのだと思いますが、その日本語レベル、高いよね。
自社商品の説明文を外国語表記でビシッと決めろ!と言われても、ね、
日本人の我々、頭かかえちゃうと思うのよ、ね、そう考えると、外国勢
ほんと、凄い勢いよ。