Ap Lei Chau Days - 香港の日本食小売店運営での日々の出来事。

香港の漁村の小島の街市内で日本食品小売店を展開。前代未聞のこのビジネスを運営する中で見える事、感じる事、日々の出来事をつづります。

その前に、お前、大きくなれよっ!!って、そういう事ですけどね。

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(注意事項: 本日の内容には乱暴な言葉が含まれます。心してお読みください。)

 

あれも欠品、これも欠品。

オーダーは送ったもののオーダーしたい品物の内、1商品しか卸さんの在庫にない。

配達のMOAには、届かない。

そんな時、卸さん側はどうするか。

 

 

卸さんの在庫の有無、欠品に関連したお話しをかつて何度か書きましたかね。

この辺りかな。

hongkongjapan.hatenablog.com

 

 

品物やタイミングによって卸さん側に在庫がないという状況というのは、

当然あって、その時、卸さんはクライアントにどのように対応するか

というのは、卸さんや、各社の営業さんの色が出て、とても興味深いですね。

例えば、うちがお付き合いのある卸さんでも、その対応は様々で

 

 

 

「こちらこそ欠品で申訳ないです、大丈夫ですよ、

在庫のある商品だけで配達できるように手配済みですっ!」

と言って下さる卸さん。

うち、予約仕入れしてるわけじゃないのに、本当にありがたい。

 

 

 

うんともすんとも言わぬまま

欠品の結果、配達MOAは届かなかたけど、在庫のある商品だけでも

当然のように配達してくれる卸さん。

こちらも、本当、ありがたい。

 

 

 

配達MOAにははるか遠く及ばない金額なのに、

「あと、HK$60, 70くらい何かオーダーしていただけるかしら?

そしたら、ダイジョウブダと思うっ!!どうにかするっ!」

と、言ってくれる営業さん。そう言ってくれると

自分も食事をする必要があるわけだし、味見がてら、鰹にしようか

蟹にしようか、と、結局、色々オーダーしちゃうよね。

 

 

 

とある卸さん。

うちは今のところ取引がないのだけれど、そこの営業さん、

思い出したように時々、連絡くれる。気にかけてくれるというのは

嬉しいもので、どうにか、合う商品があれば、

彼女から仕入れたい思っているのだけれど

ウンウンウンウン唸り倒し、目が乾燥するほど商品リストを見つめてみても、

悲しいかな、彼女のところで扱っている商品で今、扱ってみようかな

と思える商品は1つだけで、当然、配達MOAには届かない。

「こちらで商品ピックアップに行ったら、最小単位で仕入れ

させてもらえるかしら?」(←駄目でも当たり前)

と聞いてみると、上司に相談してみますとの事。

結果、OKだったのですが、よくよく話を聞いてみると、その商品

常にあるものじゃなくて、日本から取り寄せの品で、

それをですよ、普段仕入れをしているわけでもない当店の為に

日本にオーダーしてくれて

「届いたら、連絡しますねぇ~!まぁ~、この商品、

重いものじゃないだろうし、自分、持ってってもいいしぃ~、

まぁ、届いたら、その時に、またっ!はははっ!!」と、彼女。

ちょっと、ズッコケたとこがありそうな彼女だけど

いつか、時や商品のタイミングが合えさえすれば、

彼女からも仕入れをしたいと本気で思う。

 

 

 

 

そして、別パターン。

開店当初からお付き合いのある卸の営業さんからお電話。

「申し訳ありません、頂いていたPO,

これとあちらが欠品でして、在庫があるのは1商品のみになります、

他にオーダーはございませんか?」と、言葉遣いは超丁寧。

こちらの卸さん、開店前のミーティングでワタクシが

配達MOAを尋ねた時に

「いいです、いいです、今はもうこんな時代だし、

何でも配達しますっ!!特に金額、設けていませんっ!!」

と、担当営業さんから心強いお言葉を頂いていた

卸さんではあるのですが、こちらも申訳なく思って

「それじゃ、仕方ないですかね、その在庫ある商品も諦めないと

それだけ配達してもらうわけにもいかないですよね、

お客様からフィードバックもいい商品だから仕入れたいけど。。」

「ほんと、申し訳、ございませんっ!」

と、どこまでも言葉は、超、超丁寧。

仕方ないよね、そこまで「申し訳ございません」と

言われたら、諦めますよね、在庫のある商品も。

これ、あって当たり前の流れではあるのですが、

「いいです、いいです、特に金額、設けていませんっ!!」

と、言って下さっていたが故、今回のこの残念な運びに、

ワタクシ、ある種のショックを受けております。

んっ?待てよ、人の事を云々言う前に、このシーンでは

「お願いぃ~、申し訳ないんですが、今回はこの商品だけで

配達お願いできないかしらぁ~、今度、沢山、オーダーするから、ねっ!」

って、可愛い感じに言ってみる場面だったのですかね。

あっ、今、考えてみれば、そういう事だったのかも。

そういうとこ、欠けてんのよね、ジブン。

 

 

 

まぁ、いずれにしても、

自分がその商品のメーカー側だったら、泣くに泣けない。

そうこうしているうちに賞味期限間近になり、海外の消費者の

手元に届くことなく、こうして自社の商品が不良在庫化してゆくなんて

送り出した時には思ってもいなかったでしょうに。

やはり自分の商品をどこの卸さんに託すかというのは

きっと、簡単に考えてはいけない事なのだ。


 

そして、メーカー側はともかく、自分がその営業さんだったら

どうしただろうと考えてみた。

「商品も重い品じゃないし、こりゃ、こちらとしても良い展開。

店主に会える口実が出来た」と、多分、今日にでも届ける。

普段用事が無くても、いつか来るかもしれない見えない機会の為に

クライアント(候補、予備軍)に会うというのは、結構、難儀な事で

インボイス一枚、予約確認書一枚、出向く理由があるというのは、

自分が営業をしていた時には、とてもありがたいことだった。

どうしても届けることが出来ないとか、

届けるなんてダルクて勘弁っ!とか思っていても、

「いやぁ~、ホントは自分がシャシャシャーって持って

お伺いしたいところですが、イヤぁ~、何でだかここんとこ

予定詰まっちゃってましてね、EXPOの関連なんですかねぇ~、

ホント、すみませんっ!!」くらいのスットボケタ事、お伝えするわ。

ってか、その前に、こういう事態に陥らない、きっと。

 

 

 

 

会社それぞれ、営業それぞれ、人、それぞれ。

今のご時世、ホラ、一度やってしまうと、こりゃ、いい具合に事が運んだ、

次回も、この手でいこう!きっと営業さんがどうにかしてくれるよっ!

と自己都合解釈する輩が多いのも事実でありまして

中々、難しい部分もあることでございましょう。

 

 

 

 

営業とクライアントの関係。

会社と、会社の関係。

食品業界に限らず、どの業界でも

それは、仕入れ側の仕入れ量や、利用頻度、ランクによって

対応の仕方が変わるというのは、当然と思う。

そもそも、一般的に海外の食品卸さん側の立場から見れば

予約仕入れのない、小さな小さな小売店なんて

迷惑以外の何者でも無くて(←多分よ、多分っ!)

 

 

 

「だいたいね、欠品が嫌だったら、

毎月決まった量を予約仕入れしとけっていうんだよ、

そしたらこっちだって、段取り良く、

キッチリ仕入れて、キッチリ届けるわっ!

たまにしかオーダーしない、

しかもオーダー量たかが知れてる、

で、うちが欠品してたら、不機嫌になるって

頭イカレチャッテルンジャありませんか?

ったく、やってられないっ、つぅーのっ!!」

 

 

と、思っているかどうかはわかりませんが、

ワタクシが在海外の食品卸の営業だったら、

毎日は思ってないとしても、新橋で酒飲んだ時くらい

くだをまきつつ、こんな感じでダラダラ飲むわ、きっと。

まぁ、ここには新橋はないから石排湾あたりでだけど。

 

 

 

 

 

 

とにもかくにも、店舗運営。

どうにか売る物を仕入れない事には、売り物がないわけで

仕入れ力のない自分が悪い、仕入れ力のない自分が悪い、

仕入れ力のない自分が悪い。今日も呪文のように唱えつつ、

hongkongjapan.hatenablog.com

今に見てろよ、コノヤロー!!

と、人生も後半戦に入ると、

さすがに声に出したりはしませんが、起こった出来事、

今日もメモメモ、明日もメモメモ。

いつか自分らが、とっても大きくなれる日が来たのなら

今起きている悔しい出来事は女神ように水に流し全てを忘れ、

逆に、こちらの勝手な都合に腹を立てることなく、

様々な形で色々対応していただいている方々の事は、決して

忘れないでおきたいと、毎日、毎日思ってる。

その前に、お前、大きくなれよっ!!

って、そういう事ですけどね。

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