香港には新しい店や、斬新なコンセプトのレストランが
世界中からやって来る。
今や世界一コストの高い場所の1つとなった香港だもの
その多くは賃貸契約期間終了とともに
または、その契約終了を待つことなく別のお店に入れ替わる。
それでも、次から次へとやって来て、新しい物が大好きな
香港の人々を飽きさせない。
大きな投資となるのだもの、もちろん皆さん
尖沙咀、セントラル、銅鑼湾、沙田をめがけてやって来る。
最近では、クントンや元朗も飲食業では熱いよね。
これは、これで、良い事だと思う。
ただ、1つ思うのは、クントンや元朗は別として、
家賃コストが極端に大きくなる尖沙咀、セントラル、
銅鑼湾、沙田などのレストランで繰り返し繰り返し
何度もお食事できるお客様というのは比較的限られた方々で、
その限りある市場を和食のみならず、
イタリアン、フレンチ、広東料理
その他諸々のレストランで分け合ってる状況が続いていて
それはもちろん香港人口800万人弱の内、1食にHK$500前後
かけられる人々がどれだけあるかという事を考えてみると、
「げっ??案外少ないんじゃんっ??」
ってな数字になるのだから、まぁ、その運営も大変でゴザイマス。
じゃ、人の集まる一等地で、お高くならない何かを提供したら
いいんじゃございませんのっ?と考えがちではありますが、
はははっ!香港のお家賃、お高くならない何かで
数をコナせば賄えるほど、そう、簡単なものじゃございません。
***201600929追記***
新しいお店が一等地に次から次へのオープンするのは、もちろん
喜ばしい事なのだけれども、何と言いますか、
A和食店に行ってる人も、Bフレンチに行ってる人も
C高級中華に行ってる人も実際のところは同じ人であるわけで
D居酒屋の後がE焼肉屋になっても、
アプローチできる客層、リーチ出来る人々といいますか
裾野を広げる事は中々難しいと、そう思うわけですね。
まぁ、皆さん、海外から香港にわざわざ来るからには
もちろんビジネスをしに来ているわけで「収益、利益」が重要で
裾野云々、言ってる場合じゃありませんよね、普通。
ふぅ~。
***追記部分終わり***
と、いう事で、香港。
日本農産物、食品輸出額、現在世界一。
これから先も、今と変わらず、
ずっとずっと日本の品を受け入れてもらう為には
これまで日本食とは、ちょっと距離のあった方々の
その日常生活にグググっ~と
入り込む必要があると思うわけで、
ちょっとお高めなイメージの「日本菜」(日本食)を
ガッツリ大衆化させて、グリグリグリィ~と
彼らの生活の中に入ってその場を作り出すには
ふぅ~、ワタクシ、資金もないし、さてさて、どうするか。
と、いうようなことを考えているわけです。
香港のダイパイトン(大牌檔/Dai Pai Dong)
大衆食堂というより、日本語で言ったら何ですかね。
ダイパイトン自体の説明は、
香港をこよなく愛する人々が運営しているブログなどで
詳しく説明されていると思いますので、ここでは思いっきり
端折りたいと思いますが
あっ、参考になる写真、あるかな?あるかな?
色々なダイパイトンの写真が混ざっていますが、
雰囲気的にはこんな感じ。
「気の置けない仲間と一緒にご飯を食べる」
そんな場所ですね。
適当にダイパイトンの写真を入れていきますので、
その雰囲気と、定番メニューなどの
イメージを膨らませていただけたらと。
こてこてローカルなダイパイトンで、改めて
新規に日式食堂を開業というのは
場所的手続きに複雑な事情があって難しいにしても
こうした日常の、普通の香港の人々の
普通の生活の中に当たり前のように
鶏のから揚げとか
メンチカツとか
おでんとか
カレーとか
焼鳥とか
サケの骨の焼いたのとか
大根サラダとか
油揚げの焼いたのとか
松竹梅上撰一升瓶とか
大関ワンカップとか
菊正宗樽酒とか
ごくごく当然のように
このテーブルの上にのっけてね、
みんなでワイワイガヤガヤやってもらったら
それはそれは楽しいだろうなと
思うわけです。
ワインが購入しやすいので、持ち込みは
ついついワインになっちゃうのよね。
ねっ、ビールとワインと一緒にこの桶に
松竹梅「天」の紙パックとか冷やされていたら
なんだか嬉しくなっちゃうでしょ。
椒塩鶏翼は定番メニューだけれど
ダイパイトンで鶏のから揚げ食べたら
滅茶苦茶お酒進みそう。
こうしたお野菜にはワインより熱燗が良いと思うのよ。
紹興酒もいいけど、芋焼酎もねっ!
雑炊があったら良いよね。
梅粥も嬉しいし。
こうなると、いよいよ熱燗でしょ!
こうした蝦パリパリ揚げたの皆さん、お好きだもの
蝦の頭のから揚げというメニューがあっても
良いと思うのよ。
鹵水にはガチョーの頭だけとか、水かきだけとかの
メニューだってあるんだもの
蝦の頭だけのツマミは全然OKって感じでしょ。
こうした日常生活のなかに
いつの間にか、日本の家庭料理メニューを入れ込む。
そこにあるのが、ごくごく当然のように
当たり前のように、一升瓶だって
ダイパイトンのテーブルにのっている
そんな感じの展開ができたら
これまで「日本食は気合を入れないといけないから」と
ちょっと、距離のあった方々にも
親しんでもらえるのではないかと
考えているわけではありますが、
そんな形をビジネスとして健全に回してゆくには
あれこれ、いろいろな工夫が要るわけで。
ふぅ~。
先は長い、長いぞ、きっと。