Ap Lei Chau Days - 香港の日本食小売店運営での日々の出来事。

香港の漁村の小島の街市内で日本食品小売店を展開。前代未聞のこのビジネスを運営する中で見える事、感じる事、日々の出来事をつづります。

11月中盤の出来事:卸さんから配達された賞味期限2017年12月のビールを見ておもうこと

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11月中盤。

正確には中盤よりちょっと前かな。

それでも11月2週目以降の出来事。

ビールをオーダーしたところ

賞味期限2017年12月と印刷されたビールが

どどどーんっ!と

山のように届きましてね。

 

どうかな、これ。

世の中的には、どう思いますかね。

 

賞味期限の事に関しては、業界全体、消費者全体、社会全体で

様々な角度から検討すべきことは沢山あると思うのだけど

その辺の事はまた別のお話になるので、機会があれば

また綴ってみたいと思います。

 

が、本日は、

「11月半ばに賞味期限2017年12月と記載されたビールが

卸さんからシレっと配達された」

という、そのこと自体についてですね。

ビールが届いた時に注文数より多く届いて、何でだろうと思ったけど

どうやらプロモーションをやっていたみたい。

知らなかったですけどね。まぁ、ショーガナイ、

この店、注文も少ないし特にプロモーションの案内なんて不要だろうと

セールスさんに思われていたんでしょうから、

その案内が届かなかったのは特になんとも思わないのですけど、

まぁ、配達されたそのビールですよ。

(注釈:日本のビールは製造日から賞味期限が比較的短く、船便は一か月ほどかかる上に

季節により味も異なる商品が多いから在庫管理がとても難しい商品の1つです)

 

今回のこの卸さん、

日本食品流通業界従事者でこの会社を知らぬ者はいないだろうという

超大手の卸さんで、こちらの会社さんね、棚卸も頻繁にされているのよ。

多分、4半期ごとかな、棚卸の為の休業案内が届きますね。

ここまで一生懸命棚卸作業されている卸さんってのは

多分他にないんじゃないかしら。

でもね、不思議なの。

それだけ棚卸を頻繁にされているのに

賞味期限切れの商品とかたまに混ざっている時があるのよね。

(注釈:これは、もしかしたら日本では炎上案件かもしれませんが、

この状況は、海外アルアル、香港アルアルで、この会社の体制云々ということだけで

簡単に解決できるものでもないのですね。企業がどんなに頑張ってもイヤ知りませんよ、

実際頑張っているかどうかは、まぁ、それは置いておいて、お国柄というか、習慣柄というか、

そういう部分が影響する箇所でもあるので「それ、フツーに駄目じゃんっ!」とは

言いきれないのですね、ガイコクですから)

 

1つ誤解していただきたくないのは、ここで

弱小小売だからといってバカにするなっ!!とか

来月賞味期限を迎えるビールをシレっと送って来るな、足下みやがって!とか

期限間近の商品だからプロモーションやってるなら先に言っとけやっ!とか

そういう事を言いたいのではないのですよね。

こちらの卸さんだけではなく

香港では比較的あるのよね、

賞味期限間近の商品がシレっと送られてくるとか

すでに過ぎている商品が送られてくるとか

中にはね、前回の商品の賞味期限が12月15日だったのに

同商品をまた頼んだら次に届いたのは11月30日だったとか

一体全体、どんな在庫管理をしていたらそんなことが起こるのか

首を傾げたくなる不思議な出来事というのは、

ここ香港では毎日のことでございまして

以前よりだいぶ少なくなった印象だけど、それでも、まぁ、

卸さんによってはまだまだありますね。

 

その一方で、卸さんによっては

毎回毎回、日本からの到着を待って毎回毎回キッチリ

香港到着ホヤホヤの商品を配達してくれる会社もあり。

 

中には、セールスさんによっては

「注文品の中で、この商品は賞味期限結構迫っているけど

今回どうしましょうか?」と一報くださるセールスさんもいらっしゃる。

 

商品管理、在庫管理の方法って本当に各社それぞれなんだなぁと

つくづく思うのですね。

「賞味期限に関する心配はこの会社は全く不要だわ」安心安心。

と思わせてくれる会社もあるし

「どうしようかなぁ、ちょっとここは怖いんだよねぇ~」と

少しばかり構えるたくなる会社もあるし

「君たちは、この商品管理でよく今日の今日まで生き延びてきましたわね」

と怒りを飛び越え思わず感心したくなる会社もあるし。

 

賞味期限に関する在庫管理だけではないんですよね

商品はいいもの扱っているのだけれど何故だかフットワークが重い会社とか

フットワークが軽やかな営業さんがいるのに扱い商品がいかんせん残念とか

普段は滞りなく業務が進むのに何故か時々地雷的商品が混ざって来る会社とか

いろんなパターンがありましてね、何と言いますか

各社それぞれ得意分野と不得意分野があり

それが当然といえば、当然なのかもしれないのですが。

 

ときどき、考えるんですよね。

例えば、自分自身が日本の生産者側だったら、

どこの卸さんにお願いするかな。

このことに関しては、これまでも

「自社の商品をどこの卸さんに託すか」的な感じで

これまでも何度も触れてきたけど、

実際、自分が生産側、出荷する側だったら、どうするだろう。

 

 

 

香港には食卸業企業、どれくらいあるのかしら?

それはそれは飽和状態なくらいに存在しているから

もう、これからの新規参入は難しいのではと思えそうだけど

案外そうでもないのかもしれない。

扱い商品ややり方によってはまだまだ可能性のある業種かも。

この先「卸し業全体」としてはこの先、どう動いていくのかしらね。

業種としては必要と思う。

金融窓口や旅行代理店ほど「さてさてこの業界、明日はどうなるか」

というほどには、切羽詰まっている業種とは思わないかな。

以前と比べ小売や消費者の直接購入が可能になり、

小売は自社仕入れにシフトし、卸さんは自社販売にシフトしつつも

それでも、やはり間に入ってくれる卸さんって必要よね。

 

ん?

今日、言いたいことは何だったかな。

そうそう。

各社それぞれ、各人それぞれ、

本来やるべきことを1つ1つキチンとこなしてゆくことって

地味な事だけど、でもやっぱり大切な事で

案外、その辺りをきちんとやっていけば

日々、普通に暮らしていくことが出来るのかもと

そう思った出来事だったわけですね。

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