Ap Lei Chau Days - 香港の日本食小売店運営での日々の出来事。

香港の漁村の小島の街市内で日本食品小売店を展開。前代未聞のこのビジネスを運営する中で見える事、感じる事、日々の出来事をつづります。

東京電力福島第1原発事故から7年:「福島県産ヒラメ、タイへ出荷」と現地のタイ、受け入れ側の市民の反応

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東日本大震災、東京電力福島第1原発事故から7年。

福島県鮮魚として初めての海外輸出となるヒラメが2月28日、

相馬市沖からタイに向けて出荷されたというニュース。

 

日本側の大手メディアでの記事は、どうだろう、

「福島へタイのシェフを招いたら理解してもらえました」

「タイへ向けて出荷されました」

というところまでで、その続報は伝えられているかしら。

 

水産業に携わる人、貿易に携わる人、

日本産の良さを世界に広めてゆこうと動いている人、様々な方々にとって、

今回の受け入れ側となったタイ、バンコクでの

市民の反応はどうだったのだろうという部分は

とても気になるところだと思います。

 

福島県ヒラメ、福島第1原発事故から7年、初の輸出

日本経済新聞(2018年3月1日)

福島県産ヒラメ、タイへ出荷 震災後初の輸出

www.nikkei.com

福島日報(2018年2月28日):

タイへ福島名産ヒラメを出荷

www.minpo.jp

福島日報(2018年2月20日):

ヒラメ水揚げ視察 福島県に招致のタイのシェフ

www.minpo.jp

福島県産水産物の輸入開始のタイ、受け入れ側と市民の反応

Bangkok Post (2018年3月7日):

Fukushima fish cause a big stink

www.bangkokpost.com

 

THE STRAITSTIMES(2018年3月6日):

Thailand receives Fukushima's fish fish export since 2011 unclear disaster

www.straitstimes.com

 

THE NATION(2018年3月7日):

Criticism over Fukushima fish imports 

www.nationmultimedia.com

newscrip(2018年3月7日):

タイで福島県産水産物を使った日本食フェア 消費者団体など抗議

www.newsclip.be

 

グローバルニュース(2018年3月9日):

福島県の魚をタイが一番最初に輸入!しかし紹介記事のタイトルは「気色悪い」

www.globalnewsasia.com

 

今朝、シンガポール系のChannel News Asiaでも

バンコクでの市民の声を伝えていましたが、

「気にしない」という声と

「バンコクで日本食を食べるのをちょっと避けようかなぁと思っている」

という声に分かれていた印象かな。

新聞記事を読んでいると、今回バンコク内で使われることとなった

12軒のレストランの名前を公表して欲しいという声もだいぶあったよう。

 

どうだろう。受け入れ側としては

「正直、よくわからない。

福島がどうとか、放射性物質がどうとか、そうことでもなく

何だかよくわからないから取りあえずやめておく」

「よくわからないのに、何故リスクをとらないといけないの?」

そういう漠然とした、悶々としたものがありそうな気がするのは

わかる気がする。

 

例えばね、逆の立場でいうと

中国産の野菜、イヤイヤイヤイヤ、無理でしょ。

中国産の餃子、イヤイヤイヤイヤ、やばい事件あったでしょ。

ブラジル産のチキン、イヤイヤイヤイヤ、ブラジル現地の人は食べないらしいよ。

韓国の海苔?イヤイヤイヤイヤ、大腸菌まみれらしいじゃん。

そんな情報がネットの中に飛び交い

どの会社の製品が良質、誠実とされ、どの会社の製品がそうでないのか

よくわからないから「中国産」「ブラジル産」「韓国海苔は!」と

大きな一括りで見てしまうこともあると思うのですね。

 

福島産の魚、輸出しました!

復興に繋がります、励みになります!

一歩前進です!

出荷側のその部分だけでなく、

では受け取り側のエンドユーザーの声はどうだったのか、

その辺りは冷静に把握しつつ

「よく、わからないから」

という、受け手側にあるであろうその部分を1つ1つ

根気強く分かりやすく伝えていくことも必要だよねと

そんな事を考えながら記事を読んでいました。

 

毎日、こうして香港の小島で店頭に立ち、

香港の方々とお話していると、時々出ます、福島の話。

世界中で一番日本を訪れてくれている香港の方々ですら

「福島産」という言葉にはとても敏感で

それは7年経った今でも、変わらず人々の中にあるんだなというのが

正直なところの印象で、それはもしかしたら

日本の人々、福島の人々が思っている以上に外国の方にとっては

深刻に心に刻まれているものかもしれない、そんな気さえします。

 

今回の輸出に至るまで、それはそれは大変な日々をお過ごしだったと思います。

だからこそ、ビジネスと市場や消費者の方々の気持をバランス良く保ち、

消費者に末永く受け入れられるより良い方法をとっていけるといいですね。

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