Ap Lei Chau Days - 香港の日本食小売店運営での日々の出来事。

香港の漁村の小島の街市内で日本食品小売店を展開。前代未聞のこのビジネスを運営する中で見える事、感じる事、日々の出来事をつづります。他人に厳しく自分に甘く、自分勝手な毒舌日記ゆえ、自己判断でご覧下さい。

日本食レストラン従事者担い手壊滅の危機。

日本食レストラン従事者担い手壊滅の危機。

直面してると思うんだ、香港。

自分は、この数年間、毎日、毎日、その事を心配している。

 

 

 

日本食品、農産物輸出額世界一の香港。

人口800万人弱のこの狭い世界に、1000軒を超すであろうといわれる

日本食関連レストラン。

沖縄には、国際物流ハブ拠点がおかれ、その輸出対象国の1つに指定

されている香港は、輸出側には各団体、組織からの補助金や

支援プロジェクトも多く、日本各地から次から次へと様々な商品がやって来る。

香港における日本食品業界に暗い話の1つもありゃしない!

そう見えるかも、多くの人には。

確かにそう。日本からの物流は素晴らしく、支援プロジェクトも活発で

様々な事柄が整っているのだけれど、

日本食レストラン業界で働く人々に、変化が起きていて

年がら年中人手不足。

特に中間管理職。

人が、育たない。

任せられる香港ヤンが居ない。

んっ?

育たない?

ほんと?

人、いない?

ほんと?

 

 

 

 「日本食レストラン業界の給与体系、

福利厚生形態に明るい未来全くなし」

日本食レストランで働いていても

家族を養えないから「職を変える」そういう人が増えている。

簡単に言ったら、そういう事ですね。

 

 

 

 

 

これには本当に、本当に複雑な事情があって、とても長い話になるので

その詳細はバサッと省き、サクッとお伝えすると、まぁ、

昔から、今も変わらない、

白人様優位の体制変わらずの香港、健在。

そういう背景から、日本食従事者中間管理職不足が起こるのですね。

もちろん、それだけが原因ではないのですが。

何故、ここで、白人様の登場?なんのコッチャ!って感じでしょうか。

 

 

 

昨今、白人様支配の時代に帰りたいと声高に叫ぶお若い方々を

ニュースで沢山お見掛けいたしますが、

白人様支配の弊害、ここにあり。

香港で日本食の職人になったが故に、歯がゆい思いしている人とか

悔しい思いしている人とか、沢山、沢山、いるんだよね、今。

やる気もある、スキルもある。でも、活躍の場が極端に限られる。

そうした香港ヤン和食職人中間管理職層が増えてる。

何故か。

 

 

 

世界一コストが高い香港。

そんな香港ででっかくガツンとビジネス始めることができるのは

今も昔も外人様でございますね。

和食レストランもガンガン、やります。

見せかけフェアーな体制には結構気を遣う外人様の企業ですもの

その給与体系、福利厚生体系、結構ガッツリ。そして、

和食廚房スタッフ募集:

応募条件:英語、PCスキル。

包丁一本、さらしに巻いてインタビュー行っても、誰も雇ってくれない

そういう時代でゴザイマス。

 

 

 

そもそもね、今の中間層が仕事始めたのは英語が公用語だった時代の香港。

同じ調理師になるでも洋食関連ヨリドリミドリ、

そんな中でもあえて日本語重視の日本食を選んだという背景には

その頃の日本企業といったら、それはそれはブイブイ言わせてて

光り輝いて見えたって事もあったでしょうが、それ以上に

「英語がチョー苦手っ!!」っという事情も多少なりともあったでしょうよ。

そんな方々が長い年月をかけ和食調理のスキルを磨き、

日本文化の造詣を深め、さていよいよそろそろチームを携えて

という頃に立ちふさがるのが英語の壁。

ふぅ~、挫けたくもなるよね、心折れるよ、きっと。

 

 

 

 

これがね、ヨーロッパやアメリカであれば事情が異なると思うのです。

「英語を話せます、英語、書けます、上司とコミュニケーションとれます」

は当たり前のことであって特技になりえないから。

ただ純粋に「技術」で勝負、スキルを磨けば磨くほど、

上に行ける機会も増える。

そして史上稀に見る和食ブームのヨーロッパ。

和食文化拡大、向上はあっても後退というのはあまりない気がする。

 

 

 

 

ところが、ここは今も昔も白人様優位の香港ですよ。

 中国がぁ~!とか、一部の金持ちがぁ~!とかやってますが、

ふふふっ、そんなの他に矛先を向けさせているだけで

香港のサヨリさん、あなたは白人様でございましょ!

時代は変わり、日本企業がブイブイ言えなくなった今、

英語ができない事には、行ける上限は限られているわけで、

強いては、あなた、

英語が得意のちょっと和食業界をかじっただけの兄ちゃんが

香港の日本食第一線で活躍という、なんだか不思議な不思議な

世の中になってきているわけですね。

じゃ、その和食をちょっとカジッタだけの兄ちゃんが、

和食業界第一線で活躍するのが悪い事かと言ったら

ワタクシ自身は、そうは思わず。

朴訥に真摯に真面目に和食一直線も大切だけど

それと同時にカリスマ性のあるチャラオ系が和食の一線で活躍し

より多くの人に知ってもらうって事も大事だと思う。

「そんな事より、これをやれっ!」

「イヤ、こっちの方が大切だろ、こっちを重視だっ」

って事でも無くて、色んな事を同時に進めていかなきゃ、

香港での「和食文化後退」はこのままでは、

結構近い将来にやってくるかも、と心配している。

そして、「英語はできないけど、やる気がある、

スキルのある香港ヤンの和食職人」がおもいきり仕事ができる場を

どうにかして、少しでも増やしていかないと

本当に日本食レストラン従事者担い手が香港では壊滅する。

そんな思いに駆られる。

今の30代後半から40代後半の香港の和食職人さん達が仕事を始めた頃

というのは、日本食レストランの数も限られていたし、

高級レストランだけだったという事情もあって、

最後の仕上げだけをすればよい業務用素材使用という事はあまりなく

基礎の基礎から学んできた人たちが多い。

その、基礎の基礎を学んだ層が現存する今、何かを始めないと。

日本人和食職人に労働VISAが簡単に発給されるかと言ったら

今は昔と事情は異なり、とても難しくなっているとも聞く。

日本人が直接伝授できなくなるのなら、基礎を知ってる香港ヤン職人に

託すしかないのだけれど、その活躍の場は中々ない。

 

 

 

こうした香港の事情というのは、

輸出額や日本食レストラン数の動きを見ているだけでは

見えてこない、ほんとに現場の中に突っ込んでいかなきゃ

分からない部分であるわけで、なかなか知る機会もない。

華々しい香港の日本食ビジネス。

でもそれだけではきっと永遠には続かない。

見えない部分にある、香港ヤン和食職人の苦悩。

どこかで、思い出していただけたらいいなと、そう思います。

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