千葉県南房総市Days 愛を込めて「南房総市、だめだこりゃ」を綴る。(Ap Lei Chau Days - 香港の日本食小売店運営での日々の出来事。)

他人に厳しく自分に甘く、千葉県南房総市から愛を込めて「だから南房総市はいつまでたっても過疎地なんだよっ!」をつぶやきます。(香港の漁村の小島の街市(ローカルマーケット)内で日本食品小売店を展開。前代未聞のこのビジネスを運営する中で見える事、感じる事、日々の出来事の備忘録。)

千葉県南房総市への移住を検討する上で困難な事。住まい(特に賃貸)の情報が極めて少なく、物件情報にアクセスしにくい。

千葉県の最南端、南房総市。
 人がなんとなく「田舎でのんびり暮らそうか」とか、バリバリ働く社会人というものから一線を置き「二拠点生活を考えようか」とか、「移住」という事を考え始めたときに関東地区の皆様であれば、ほぼ誰もが一度は候補地として頭の中に思い浮かべるであろう、千葉県の最南端「南房総市」
 
今日のお話は「南房総市、だめだこりゃ、その③」
③ 住まい(特に賃貸)の情報が極めて少なく、物件情報にアクセスしにくい。
 南房総市、特に南部(千倉町や白浜町、丸山町など)の賃貸の情報にアクセスするのが難しい。遠隔から物件探しをしようとしても、とにかく情報が少ない。そのことがきっかけとなって泣く泣く南房総市への移住、あきらめている人多いだろうな、きっと。
 
ところで南房総市。
市が相当気合を入れて作ったであろう移住・定住情報サイト「七色の自然に暮らす」に住まいのカテゴリーがあるので、そこを見てみましょう。

www.minamibosocity-iju.jp

南房総市のオフィシャルサイトが住まい探しに最適な方法を力強く語ってくれています。南房総市に縁もゆかりもない人にとって、これはとっても心強いではありませんかっ!!

ほうほうほう。
「まずはインターネット検索がおすすめです」
市の移住サポート専門家のおすすめだもの、ここは素直に従うが吉!とばかりに検索してみようと思います。

さっすがっ!! 1,430,000件もヒットしましたよ。
検索結果第1位から南房総市の賃貸情報、覗いてみましょうか。
検索結果第1位はスマイティ。スマイティって今回初めて知ったサイトなのですが、どうだろう、日本の皆様にとっては馴染みのあるサイトなのかしら?
それはさておき、南房総市の賃貸物件情報、7件。

スマイティの情報(2024年11月8日)によると、南房総市の家賃相場は平均値13.3万円、中央値は16.5万円。
ほほぉ~、南房総市、なかなか凄いな。香港並み……とはいかないまでも結構な金額ね。ちなみに香港で日本人が普通に住もうと思ったら昨今の家賃は月20万円は軽く超す。20万円と言ったら今日のレートでHK$10,200か。ということは、20万円じゃ到底無理ね。30万円(2024年11月8日のレートでHK$15,000)で一所懸命血眼になって探して住めそうな物件が見つかるかどうか、といったところかな。
 おっと、話がそれました。
検索結果2位はSUUMO

南房総市の賃貸物件情報は5件。
検索結果3位に賃貸EX powered by スモッカで物件情報4件。
4位にスモッカで物件情報4件あるけれど、4件の内容は3位の賃貸EX powered by スモッカと同じ。
検索結果5位くらいにはat homeの登場で、こちら、南房総市の賃貸物件32件。

at homeは私も物件探しをしている時、一番訪問したサイトで、南房総市に移り住んでまもなく2年となる今も時々訪問します。南房総市に住みつつも「このまま、この先も南房総市に住んでいて生活そのものが成り立つのだろうか……」そんな疑問や不安は常に頭にあり、よその地区の様子などをイメージするのにとても役立っています。
 
 と、いうことで、南房総市の移住サポートのプロがまずはこの方法で!!と力強くおすすめしてくれている、ネット検索ね。その結果をどう思うか。「さっすがっ!南房総市、オフィシャルが運営する移住サポート、プロ中のプロのアドバイスだよ!比較的簡単に賃貸物件の契約できたよっ!!」と感動する人がいるかもしれないし、いないかもしれないし、一人一人感じることは異なると思うので何とも言えませんが、まぁ、私個人としては「南房総市、だめだこりゃ」の一言に尽きるし、今のこの状況の中でこの方法をNo1に力強くおすすめしている、そのチームにいろいろな質問をしてみたい、そんな思いに駆られます、はい。ほんとイロイロ、聞いてみたいわ。
まぁ、それでも、南房総市の賃貸物件事情をサクッと知ろう!という意味では、まずはこれっ!ということなのだろうと思うので、これはこれで、ね。
 
はい、気を取り直して、次行きます、次。
ネット検索の次におすすめされている方法はなんだったっけ?

南房総市オフィシャル、移住サポートサイトで2番目におすすめされている物件探しの方法はというと「南房総市空き家バンク」の利用。
早速見てみましょう、南房総市空き家バンク

物件一覧はこちら↓↓
数は2024年11月8日現在17件。その内賃貸は5件。
夜も更けてきましたので、コメント無しでサクサク先に進みたいと思います。
 
南房総市オフィシャル、移住サポート氏がおすすめしている3つ目の方法、行ってみましょうか。3つ目はこちら。

プロに相談。不動産業者さんに直接相談してくださいね、ってことですね。
これね、南房総地区、先ほど大手のネット情報覗いてみたので皆さん感じていらっしゃると思いますが、やはり地場の不動産業者さんに聞いてみると、ネットでの検索より多くの物件情報に辿り着きやすいと思います。それは間違いなくそう思うのですが、それが、それがですね、遠隔では、なかなか、その肝心の地場の不動産業者さんに辿り着けないという、そこですよ、そこ。
 賃貸物件の契約をオンラインで済ましたいという今時の話をしているという次元ではないのですよ。物件情報どころか、誰がが不動産を扱っているのか、その情報そのものに辿り着けない、その辺りでね、スムーズに検討作業も進まなくてですね、よっぽど「南房総市」そのものに強い思い入れがなければ、その先には進みにくく「南房総、だめだこりゃ……」と、移住候補地の中から排除されていくだろうと、容易に想像できます。
 それでも、今は市が「空き家バンク」の中に不動産業者一覧などをリンクしてくれているので、だいぶ不動産仲介業者まではたどり着けるようになっていると思います。
不動産仲介をしている会社って「うちは不動産業者よっ!!」とぱっと見でわかる名前の会社っていうのは比較的少なくて、○○建設とか○○工務店とか、そうした企業名の場合も多くて、その社会的な成り立ちがとても分かりにくい。
これ、日本全国的にそうなのかしら? その辺りの日本事情というのには私、本当に疎いので一般常識なのか南房総地区や過疎地などに多い現象なのかわかりませんが、○○不動産とか○○エステートとか、そうしたわかりやすい企業名だけではないという事情は知っておいた方が、ネット検索する上でも物件探しには効率的かも。
 
ところで、南房総市。
とても興味深いことに、南房総市って移住を検討されている人のアンケート調査で「物件情報にアクセスしにくい、見つからない」という声があることをだいぶ前から把握しているよう。そうした声がアンケート調査でも明らかになっている、という事を私が知ったのは2022年の4月ごろ。今からざっと2年半前ということか。その間、約900日。
アンケート調査を何時頃から始めたのかわかりませんが、少なくとも900日という日数はあったわけですね。
移住先に南房総市を検討しようかなぁ~、物件事情とかどうなっているんだろう~?なかなか情報そのものに辿り着けないなぁ~と感じている層に対して、この900日でどのような施策がとられたのかな?
 1つは、このブログ内でたびたびリンクしている、南房総市の移住・定住情報サイト、こちらの「七色の自然に暮らす」はだいぶ内容が変わって充実してきた。ありがたい、ありがたい。それは間違いなくありがたいことなのですが、
で、その先の物件探しの具体的な方法のヒントなどはもう少し何かないと、情報にアクセスするのは難しい状況であるのはあまり変わっていない気がする。
 
 ちょっと、そこの南房総市の中の人っ!!今、このブログを読みながら、
「そうは言っても、うちら公務員だしさ、民間企業じゃないしさ、検索しなさい、空き家バングもあるよ、不動産業者に聞いてみてね、のアドバイス以外、何ができるって言うんだよ、こっちの複雑な事情もわかっていないくせに、部外者のたわごと、マジ勘弁……」って思った方、いらっしゃるでしょ。
 私も時々富浦の南房総市役所に行くこともありますし、その時ついでにお豆腐でもお届けしようかしら。そのお豆腐の角でね、あたまポンポンと叩いたら何か画期的なアイデアの1つもでてくるかもしれないし。
 
 南房総市よ、南房総市の移住サポートチームの皆さんよ、南房総市議の皆様よっ!
「南房総市に興味あるんだけどなぁ~」という人、本当に多いと思う。そうした彼ら彼女らの思いにね、少しだけ耳を傾けてみても良いのではないかと思うのですよ。
ってか、そもそもね、皆さん、昔っから南房総に暮らす方々が市職員にもサポートチームにも市議にも多くて、いや、サポートチームはもしかしたら移住してきた方々が担っているかもしれないけれど、これまで南房総の賃貸物件探しとか、物件検索とか、したことないでしょ!!探すことはあっても「ちょっとさ、物件探してるんだけど、何か情報ない?」とか近所周辺見回して一周したらある程度情報入ってくる環境にいるでしょっ!? 遠隔から南房総市の賃貸情報アクセスするの、本当、大変なんだからっ!!
 
そんなこんなで最後は少し駆け足になってしまいましたが、南房総市の住まい、物件情報、情報にアクセスしにくい苦悩とか、その辺りのお話はまだまだあるので、その内にまた。