千葉県南房総市Days 愛を込めて「南房総市、だめだこりゃ」を綴る。(Ap Lei Chau Days - 香港の日本食小売店運営での日々の出来事。)

他人に厳しく自分に甘く、千葉県南房総市から愛を込めて「だから南房総市はいつまでたっても過疎地なんだよっ!」をつぶやきます。(香港の漁村の小島の街市(ローカルマーケット)内で日本食品小売店を展開。前代未聞のこのビジネスを運営する中で見える事、感じる事、日々の出来事の備忘録。)

ハコダテフィッシャーマンズ。地元の魚を食べて欲しい!三代目漁師の熱い思い(北海道の人、暮らし、仕事。くらしごと)の記事を興味深く読んだ。

良い記事だったな。

地元の魚を食べて欲しい!三代目漁師の熱い思い

kurashigoto.hokkaido.jp

北海道の人、暮らし、仕事。くらしごと(2022年4月15日)

函館は海の街であり、また観光地でもあります。魚の流通も独特の事情があり、小売価格が高くなった魚が地元の家庭の食卓に上らない、ということも起きています。

北海道の人、暮らし、仕事。くらしごと(2022年4月15日)

小売価格が高くなった魚が地元の家庭の食卓に上らない、ということも起きています。本当にね、悩ましい。函館と南房総の漁業の成り立ちや流通事情は異なるかもしれないけれど、地元の家庭の食卓に上らない、ということも起きている……

初めて会った岡本さんに、漁業の現状やうまくいかないけどどうしたらよいかわからない、というあふれる思いを伝えると『私が窓口になって苦情などは引き受けますから、一緒にやりましょう!熊木さん独りじゃ寂しいから、ほかにも漁師さんの仲間を集めてください』と言ってくれたんです」

北海道の人、暮らし、仕事。くらしごと(2022年4月15日)

熊木さん、嬉しかっただろうな。岡本さんの言葉。

読んでいるこちらも、涙が溢れ出る。

近年、海水温の上昇が影響し、地域でとれる魚も変わってきています。函館近辺では定置網にいわしやほっけがかなり入るようになったといいます。

北海道の人、暮らし、仕事。くらしごと(2022年4月15日)

この記事は2022年の記事だけれど、それから今日まで約2年半。海はさらに変わってきているのではないかと想像します。なぜなら、我々、千葉県の最南端、南房総市周辺の海も変わって昔とれた貝類や魚も少なくなってきているようだから。

「時には1トンもいわしがかかることがあるんですよ。でも市場に持っていってもいわしは安値しかつかないし、ひどいときには競りで売れないからと漁師に戻されてしまうこともあるんです。数百kgのイワシが戻ってきてしまったら、仕方がないので知り合いに配るしかない。皆さん欲しいと言ってくれるのですが、毎回同じ人に配るわけにも行かないので、学童保育や子ども食堂、フードバンクに持っていったり...という活動を続けています」

朝早く起きて、燃料を使い船を出してとった魚を無料で配っても漁師にメリットはありません。なんとか買って食べてもらいたい、と知恵を絞ります。北海道の人、暮らし、仕事。くらしごと(2022年4月15日)

ほんと、そうなんだよね。燃料費は年々高くなっているのに、魚を無料で配る流れは漁師さんにとって何のメリットもない。だから、そこでどうにかしないといけないのだけれど、そうした部分というのはこれまで漁師一本でやってきた人にとっては接してこなかった部分だと思うし、何とかしないと!と思っても、一人でできることって限りがあるから、あきらめてしまう人も多いのですよね、きっと。

函館で昔からとれる赤皿貝(あかざらがい)も熊木さんイチオシの魚介です。ほたてに似た貝で、ほたてと同じ食べ方で頂くととても美味しいのですが、残念ながら地元でもなかなか売られていないのです。もっと地元の方々に気軽に食べてもらえるようにと熊木さんが情報を発信し、フィッシャーマンズマルシェや福田海産で販売する機会を作っています。

北海道の人、暮らし、仕事。くらしごと(2022年4月15日)

どうして当時、函館の地元でもなかなか売られていなかったのだろう?売りにくそうだという印象で小売店側で仕入れる人がいなかった、という事なのかしら?

「僕一人ではできることに限界がある。皆でやっていかないと」と、熊木さん。

北海道の人、暮らし、仕事。くらしごと(2022年4月15日)

地元地域の為に熊木さん自身をここまで動かす熱量はどこから来るのだろう。

きっと、日本全国、もちろん南房総市にも「このままではダメだ、今どうにかしないと……」と感じている人や思っている人は大勢いると思う。でも様々なことが絡み合って、こうして熊木さんのように1つ1つ実行、実現していけてる人ってなかなかいないんじゃないかな。簡単なことではなかったと思う、ここまで来るのに。

記事全文は下記からご覧いただけるので是非読んでみてください。

kurashigoto.hokkaido.jp

 この記事から2年半、2024年の現在、ハコダテフィッシャーマンズはどうなっているのだろうと気になったのでグーグル先生にお聞きしたところ道南フェスティバルにも参加されているので、元気に活動されているのだと思います。凄いな。

hakodate-event.com

ところで函館市。

函館市と言えば観光地魅力度ランキングで常に上位ランキングする、日本人であればほとんどの人が知っているであろう場所。夜景は言わずもがな海鮮だって有名だし、イカが大好きな私は香港から羽田経由函館旅行、行きましたよ、昔、イカを食べに。

 そんな、過疎地でヒーヒーしている我々の誰もが羨むような港町「函館」なのに、函館の方には函館の方から見える「今、どうにかしないと!」と感じる何かであったり、危機感であったり、「地元でとれる魚を地元の人にももっと気軽に食べて欲しい」という思いや現実があっただなんて、想像すらしなかった。

函館市って人口どれくらいだろうか。

函館市の人口【住民基本台帳人口】 | 函館市

函館市 2024年9月末現在、237,285人。

南房総市はどうだろう。

2024年11月1日現在、34,146人。

毎月住民基本台帳人口(令和6年度) | 南房総市ホームページ

南房総市、毎月、人口減っているのですね。

お魚や水産業界に興味がある方だけでなく、地域活性化や行政の方、特に南房総市の地域活性化関連の部署の方には本当に読んでいただきたい記事。

【函館市】地元の魚を食べて欲しい!三代目漁師の熱い思い | 北海道の人、暮らし、仕事。 くらしごと

 なんでここで南房総市の地域活性化関連の部署の方に読んでほしいと強く思うかというとですね……と、この先はまた話が長くなりそうですので、続きは次回。

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