Ap Lei Chau Days - 香港の日本食小売店運営での日々の出来事。

香港の漁村の小島の街市内で日本食品小売店を展開。前代未聞のこのビジネスを運営する中で見える事、感じる事、日々の出来事をつづります。

素麺:こんな商品あったらいいのに

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「こんな商品あったらいいのに」

夏真っ盛りですからね、素麺からいってみましょうか。

 

素麺ね、素麺。素麺@香港。

素麺は、駄目だよぉ~、香港はうどん勢力がやたら強いし、

素麺に似たような地元商品沢山あるし!

という声が食品関係者からは聞こえてきそうな気がしますが、わたくし、

個人的には「素麺」は、やり方によっては近い将来爆発的に需要が高まるだろうなと

思う品の1つ。

ただね、現行の日本の素麺って残念なことに

「各家庭には日本の酱油や麺つゆがある」

という前提のもとに作られているのよね、多分。

これ、素麺もパッケージの中に麺と一緒に出汁や粉末スープがついてたら

香港のように朝からインスタントーラーメンを食べる習慣のある中華圏では

重宝されると思うけどどうだろう。

この香港の壽桃ブランド(SAUTAO)の調味料付きシリーズのように

素麺にもお出汁もついていたら、手軽に朝、食べることが出来るのに。

f:id:hongkongjapan:20170728162056p:plain

 

壽桃(SAUTAO)のHPが商品写真も多くとても参考になりそうだからリンクをつけたかったのですが、

いかんせん、壽桃のページが重すぎる。ということで、ご興味のある方は「壽桃牌」で検索をどうぞ。

 

でも、これまで見かけなかったという事は、思うにきっと、

粉末スープにしても素麺の良さを活かす味を再現するのが難しいのかも

しれないですね。

 

 

 

香港における素麺需要の観察

香港は、恐らくうどんメーカーさんご自身が驚くくらいに

「冷凍うどん」が良く売れる場所で、

スーパーの冷凍うどんスペースも、まぁ、驚くほどの割合で取っている。

そんなうどんの勢いに押されて素麺はなかなか需要が伸びない、

そんな感じの市場。

 

だったのですが

この1、2年、素麺の需要が急激に伸びてきている気がしますがどうですかね。

街中の大手スーパーの棚をみても素麺の枠増えてきている気がしますけど、

実際にはどうなんだろう。

 

当店といえば、我が家では先日アップした、この↓案内

f:id:hongkongjapan:20170607142459j:plain

これを麺コーナーの近くに貼って、

「日本ではこの素麺をこうやってそのまま食べたり、サラダ風にしたり

なんだかんだと毎日のように食べるわよ~、茹でるの2,3分で良いから」

と、イメージを見せながらお声がけしてみると、大体皆さん

「えっ、そうなの、じゃあ一度食べてみる」と

トライしてみる方も多くて、素麺の種類ももう少し増やしたいなと考えている最中。

 

海外の素麺購入者は何をつけて食べるのか

さて、ここで先ほどの、現行の素麺って

「各家庭には日本の酱油や麺つゆがある」

という前提の基に作られていると思うという部分に戻るのですが、

縁あって外国で「素麺」を購入した人は、何をつけて食べればいいのか。

これ、外国の消費者にとって頭が痛い問題なのよね。

だって、外国の方にはわからないんだもの、テンプレートは何なのか。

素麺って、ほら、インスタントヌードルのように

粉末ダレや、小パックダレが添付されていることはほとんどなくて

日本では家にある酱油や麺つゆ、ゴマダレで食べますよね。

でも、それは日本にある普通のものだからそれが出来るのであって

一歩日本を出たら、日本の酱油とか麺つゆとかゴマダレなどは

各家庭にはなかなか常備していないもの。

いやいや香港はもともとお酱油があるでしょうといっても

香港のお酱油は塩気がとても強くて日本の酱油とは似て非なるもの。

そして、醤油云々以前に香港はインスタントラーメンを作るのがやっとという

料理とは縁遠い人々が多いから、つけダレやスープは自分で用意してください

なんてことになったら、何かと避けて通られる。

 

では、何故、冷凍うどんはそんなに売れるの?

まぁ、これは、あれですね、ほら、このブログ内でも何度か書いていますが

ここの方々、年がら年中「火鍋」してるんですよね。夏の暑い盛りでも。

火鍋の中にね、入れちゃえば、ほら、スープ要りませんでしょ。

料理できないの、そう、実のところ、

りょーりができないんです、香港ヤン

汁はご自身で用意してくださいね、って言ったところで駄目よ、ダメダメ。

 

当店のように、素麺を手にした人には、

昆布つゆや麺つゆも一緒にすすめて「ちょっとお水を入れてね」と

説明できるお店であればフォローもできるけど、

外国にある小売店、そうした体制のお店ばかりではないと思われ。

 

では、香港の地場の乾麺商品はすべて粉末スープがついてるの?

と、いう疑問が生まれると思うのですが、それはですね、

スープがついる商品もあれば、ついていない商品もあって、

どちらかというと、粉末スープ類はついておらず麺だけで売られている

商品の方が多いかしら?というイメージですかね。

あれ、じゃ、これまでの説明と矛盾していませんかという事に

なるのでしょうが、でもね、それはそれ、これはこれなんですよね、コレが。

この部分が文字化してお伝えすることがなかなか難しい部分でして。

 

麺のお国のことだもの、

「麺」の商品って、単純に中国も香港も種類が比較的多いんですよね。

地場の商品の中には最近「素麺」という種類もあって、

これね、ブランドによっては中々良くできています。

ブランドによっては油臭い地雷のような麺も無きにしも非ず

ザクっと価格で比べたら、日本商品の半額から3分の1くらいかしら。

うどんは日本産、韓国産、中国産など食べ比べてみると、

その違いというのは明らかだけど、

素麺って(高級素麺は別として)うどんほどの差を感じる事というのは

あまりなくて、それであるならば

日本風の昆布だしや鰹だしのスープがついているわけでもない

価格が高いだけの日本の素麺を購入する必要があるか?という部分に

なってしまうわけで、一般的な素麺であれば、ただ棚に並べるだけでの体制で

地場の商品と勝負するのは、今のところ、まだちょっと難しいかなという印象。

食べ比べるとね、美味しいんですよ、日本人にとっては日本の素麺が。

でもそれは、私自身が日本人だからそう感じるだけの事かもしれないし、

香港人には香港人が慣れ親しんだ粉の味というのもあるでしょうし。

 

冷やし中華や素麺など、冷たい麺は、香港で売れるのか

これね、これから需要伸びてくると思います。

サラダも、コーヒーも、お刺身でさえも今の状況からは

考えられないほどに、スロースターターだった。

お酢なんて「酸っぱいものなんてとんでもない」というほどに

お酢の酸味というのは毛嫌いされていた。それが今では店舗でお酢の

在庫が切れそうになると、何とも心もとない、そんな存在にまでになった。

 

熱しやすくて、冷めやすい

新し物好きだけど

ホントのところはチョー保守的

そんな香港市場でございますからね、地道に、地道に、一歩、一歩ね。

 

素麺:こんな商品あったらいいのに(まとめ)

今日はサクッと書こうと思っていたものの

むしろ、思いのほかいつもより長めになってしまいましたが、

素麺につけ汁、または粉末スープがついてたら、

外国の人も素麺をもっと気軽に楽しめるのに。

そんな感じですかね。

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